相手が学生時代の恩師なので、心理的に請求しづらい

  • 依頼者 : 個人の方
  • 相手方 : 自分が学校時代に教えを受けた教師

事案の内容

依頼者が、恩師である相手方から頼まれ、株式投資のための資金2,000万円を貸したところ、いろいろ理由を付けて数10万円しか返済してくれなかった。
そこで、残額の弁済を請求したという事件です。

回収前に立てた作戦

回収に着手する前の作戦は、次のようなものでした。それまでにご本人が、長い間、誠意を尽くして交渉したにもかかわらず、相手方がまったく不誠実な対応に終始していたため、事前交渉なしで、直ちに訴訟提起をする。
並行して財産調査をして、相手方が資産を所有していることが確認できたら、ただちに仮差押をして保全する。

実際の交渉・回収時のできごと

相手方は、裁判の際も、金は借りたのではない、依頼者のお金を頼まれて運用してやっていただけだ、という姿勢をくずしませんでした。
しかし、裁判官は、証拠からはそのような主張は無理であることを、1時間半をかけて説得してくれ、和解することができました。
内容は、和解成立から約1か月後までに500万円を支払い、その後580万円を毎月8万円ずつ(最終回のみ別)分割して支払うという内容で和解成立。
500万円は入金され、その後も返済は続いています。

ひと言コメント

依頼者は、恩師と尊敬していた方とのトラブルで、大変心労をお感じになったと思います。
弁護士に依頼することで、感情論や法律的に根拠のない相手方の弁解を排除することできました。
それだけでなく、相手方との直接の折衝をする必要がなくなり、精神的負担と時間を節約することができることや、きびしいことも「弁護士の考えだから」として、遠慮なく伝えることができるのも、大きなメリットだといえます。
最終的には、裁判官も依頼者の味方になってくれ、依頼者の長い間の苦労は報われました。

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